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橋浦健太先生インタビュー『処女仲介人~奪ってほしい女達』

表の顔はエリート銀行員。
裏では伝説の痴漢と呼ばれる男が、謎の少女・螢と出会い、
様々な悩みを抱える女性の処女を奪う仕事「バージンコーディネーター」に任命される。
そんな奇妙な『処女仲介人~奪ってほしい女達』の世界観を、
臨場感たっぷりに繊細なタッチで描く橋浦健太先生に、
経歴や作品へのこだわりをインタビューしてきました!

――今回のインタビュアーは担当編集のMです。
まずは、橋浦健太先生の経歴をお聞かせください。
普通に四年制大学の建築学科を出て、
そのままハウスメーカーかゼネコンに就職する予定だったんですけど……。
ひょんなことから人生設計がくるって漫画家になっちゃいました(笑)。

月並みなんですけど、小さい頃から絵を描くのが好きだったんです。
でもやっぱり絵を描いて食べていくのは難しいので、
バランスをとってデザインをはじめ美術的な側面もある建築学科に進みました。

ただ、類は友を呼ぶって感じで、
大学で知り合った友達同士で同人ゲームを作ったのがきっかけで、
秘めていた「絵を描く」っていう気持ちがもう爆発して(笑)。
大学卒業後から漫画家やイラストレーターの仕事をしていて、
いまいち日の目を見ることがなく結果に飢えていたときに、
ウェイブさんに拾っていただきました。
――橋浦先生はリアルな作画で、画面内の空間把握もすごくお上手ですので、
設計をはじめ建築学科で培った部分が漫画につながっている気がします!
橋浦先生の漫画は、リアルで繊細な描写が特徴的ですよね。
影響を受けた作家さん、作品などはありますか?
『月刊Gファンタジー』の『E'S OTHERWISE』(エス・アザーワイズ)です。
僕が高校の頃にテレビ東京でアニメが放送されていました。

キャラデザがすごく良く、キャラもかっこよくて、
絵のタッチはちょっと影響を受けている気がします。
あのキャラデザは今振り返ってみてもやっぱり上手いなと思いますね。
僕もあんな感じの超能力系漫画を描いてみたいです。
まあいま僕の作品を読んでも、全然影響受けていたとは思わないでしょうけど(笑)。

ほかには『スパイラル ~推理の絆~』もよく観ていました。
――確かに丁寧な絵のタッチには、影響がある部分もありそうですね。
ありがとうございます!
続いては今作についての質問です。
今作ではさまざまな事情で「処女を捨てたい」という悩みを抱えた女性たちが登場します。
こういった人の裏の顔に迫るストーリーを描く上で、意識されていることはありますか?
「人の裏表」というテーマは正直言ってまったく意識していなかったですね(笑)。
大和に関しては髪型でオンオフを変えてるぐらいで。
螢はミステリアスで裏でなんか考えている感じがありますけど、
全体的に依頼者の女性たちはあまり裏表ないキャラになってるのかなって思います。

逆にこの質問を受けて、僕は裏表の描写が出来ていないなと実感しましたね。
今後出てくる女性キャラについては女子特有の裏表を描くように意識して、
その点を女性読者に共感してもらえたらいいなと思いました。
――大和の髪型の切り替えは橋浦先生にご提案をいただきましたが、
エリート銀行員なだけじゃない見た目のギャップはレビューでも好評でしたね!
今後の女性キャラの描写も是非ご覧の方には楽しみにしていただきたいです。
さて今作は、メインヒロインの螢や女性依頼者たちなど、
魅力的な女性キャラが数多く登場しますが、
橋浦先生お気に入りのキャラを教えてください!
やっぱり螢ですかね。
螢のミステリアスな雰囲気が作品自体の雰囲気にもなっているのかなあという認識があるんです。
空気感というか作品の世界観みたいな。
――螢自身にどういう背景があるのかという部分が
今作の肝になってきているので、注目のキャラクターですよね。
今作は処女を奪う専門の仕事というインパクトある設定だけでなく、
繊細でリアリティのあるエッチシーンの描写も好評ですね。
エッチシーンを描く上でのこだわりはありますか?
男性だけじゃなくて女性にも不快感を与えないように
しなきゃいけないっていうのは意識しています。
たとえば擬音は控えめにするとか、
エグさは出さないけど興奮してもらえるかなってところ。

青年漫画だから、かなり描写の規制がある中で
絵に落とし込まなきゃいけないのは難しい点ですね。
結構ぎりぎりを攻めているので、Mさんには負担をかけているんですけど(笑)。

商業誌でエッチなシーンがある漫画を描くのは初めてなので不安はあったんですけれど、
だからこそ、たまたまちょうどいい塩梅になっているのかもしれないです。
だから、僕がガッツリそういうエッチな漫画を描いてハマったかというと怪しいかなと。

恋愛系でおなじみの感情的な表現が苦手なので、
編集の方々がフォローしてくれるおかげでうまくいっている部分も多いと思います。
絶対、僕1人じゃ無理ですね(笑)。
――ありがとうございます。
今後も編集部と二人三脚でより良い作品にしていきましょう!
続きまして、橋浦先生のお気に入りのシーンはありますか?
すべてのシーンのコマを丁寧に描くことを意識してるんですけど、
結衣の初登場シーンはいいなと思いました。
結構最初なんですけど、どういうわけかうまく描けましたね。

やっぱりいま過去の連載分を見返してみると
「下手だな」って思うところも正直あったんですけど、
結衣の登場シーンのバスローブ姿だけはよかったなと。
自分のコンディションによっても絵の仕上がりが変わってくるので、
体調とか気持ちがうまくはまっていたんだと思います。

普通は漫画って第1話が1番売れて、後はどんどん売れなくなっていくじゃないですか。
なので、第1話で読者にバーンってインパクトを与えられたのはすごく良かったと思います。
――結衣のバスローブ姿の描写は、
ビジュアルで「美少女だ」という説得力が生まれていますよね!
「え、こんな美少女が処女を奪われたいの? 」という第1話の展開にふさわしい名シーンだと思います。
「処女仲介人」という仕事の謎が明かされつつあり
今後の展開から目が離せない今作ですが、
橋浦さんが個人的に描いてみたいキャラやお話はありますか?
今作とは直接関係ないものを挙げていただいても構いません。
Mさんにはちょくちょく言っているんですが、ロボットのSF漫画です!
よくわかんないけどただ描きたいんですよね。メカが好きなのかな。

実はロボットSFものを一回やって失敗してるんです(笑)。
でも、僕の中では「これやったらいけるかな」っていうイメージがあるので、
いつか実現したいですね。
――『処女仲介人』とはジャンルがまったく違うので、
今作で橋浦先生を知ったファンからすると意外かもしれませんね!
最後に、今作の配信を楽しみにしている読者へ一言お願いします。
『処女仲介人』は、自分のキャリアの中では今のところ1番のヒット作です。
ここまで人気が出ているのは読者の皆様に手に取っていただけたおかげなので、すごく感謝しています。
ありがとうございます。
より一層ヒットしてアニメ化、ドラマ化とかできればいいなと思っているので、
今後ともよろしくお願いします。

橋浦健太先生、リアルな描写に繋がるご経歴や挑戦したいジャンルなど、
意外な側面をたくさん教えていただきありがとうございました!
螢の正体。そしてバージンコーディネーターとは一体…
そんな物語の核心部分にも迫りはじめている今作。
今後のさらなる盛り上がりに大注目です!

☆作品はこちら↓

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