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ミドロ先生インタビュー『致死量の果実~汗も尿も甘い双子』

読み手のフェチズムを刺激する、妖艶で怪しい果実双子が大人気の「致死量の果実~汗も尿も甘い双子」
完成された和の世界観と相まって、作品独自のムードを作られています。
今回は作者・ミドロ先生のルーツに迫りました。

――今回のインタビュアーは担当編集のSです!
長期連載は初めてと伺ってかなり驚いたのですが、
いつごろから漫画を描かれていたのですか?
お姉ちゃんが漫画をりぼんなどの少女漫画に投稿していて、描いてるのを見て真似したのが始まりですね。
それで漫画を描き始めたんですけど、漫画は中学くらいまで落書きで書いてたくらいで…。
実は、漫画よりイラストを描くことの方が多かったです。
専門学校に行っていたときもイラスト学科に通っていました。
イラスト描きたいのか漫画が描きたいのか、自分でもよくわからなくて模索していたのですが、
体験入学のときにイラストが楽しいなと思って、イラストを描くようになりましたね。
――当時はどんなイラストを描かれていたのですか?
“和風のものが好き”ということがあって、最初は着物を着た人を描いてましたね。
月に1回、学校でイラストの発表会があったんですけど、毎回和風のものを描いてました(笑)
それで、専門学校に行ってるときに丸尾末広さんの漫画に出会って、
「あ、わたしの好きな時代は昭和初期なんだ」って気づいて…。
――そうなんですね!素敵な出会いですね。
丸尾さんの作品で一番お好きなものはありますか?
有名な作品なんですけど、『少女椿』っていう漫画です。
丸尾さんは漫画だけでなくイラストレーターとしても活躍されていたんですけど、
色使いがこまやかでとても綺麗です。和風の色を使われますね。
あと、丸尾さんが影響を受けた高畠華宵さんも好きで、すごく綺麗だなぁと思いますね。
そこからずっと昭和初期が好きです。
和と洋が混ざった感じがあって、「あ、これだわー」っていう…描きたいものがわかった感じがありました。
戦後の暗い、どこかうしろめたい雰囲気が好きですね。
――連載中の「致死量の果実~」(以下:今作)についても、
戦後の昭和30年代のころのイメージと伺っていましたが、
この時代を選ばれたのはお好きだったからでしょうか?
そうですね。なんというか、現代の時代は描けないというか…。
携帯が出てくるような時代はあんまりしっくりこないというか、想像がひろがらない感じがあります。
――今作は「人々を中毒にしてしまう、果汁のような体液の双子」…とても魅力的な設定ですが、
どんなところから着想されたのでしょうか?
「桃娘(タオニャン)」という中国の伝説をお聞きして、
おもしろいと思ったことが頭に残ってて…という感じです。
生まれたときから果物しか食べたことがない女の子の話です。
――おもしろい伝説ですね。双子にしたのはなぜでしょうか?
双子にしたのは私の趣味です(笑)
あと、桃娘は女の子の話なんですけど、男の子でも有りかな?と思って考えましたね。
――いやもう、桃の匂いがする男の子なんて大有りですよ!性癖に刺さります(笑)
しかもそのうえ双子だなんて最高の組み合わせだと思います。
今作は随所にフェチを感じますが、書いていて楽しい部分はありますでしょうか?
性癖に刺さりますか?うれしいです(笑)
桂を動かすのが楽しいですね。男の子を汚すのが楽しいです(笑)女の子も好きなんですけどね。
はじめは藍の前でしかあんまり笑顔を見せなかったんですけど、
お客さんの前でも演技で笑顔を見せたり泣いてみたり、悪い顔をしたり…。
いい顔をするのでどんどん描くのが楽しくなっています。
――桂は腹黒くて、話が進むにつれてどんどん表情豊かになっていますよね。
私は5話でおじさんにセクハラされたときの死んだ目が好きです(笑)
あ、私も死んだ目好きです(笑)
ああいう“描きたいシーン”に向けて漫画を描いている感じがあります。
――ビジュアルもすごく美しい双子ですが、ビジュアルはどのように考えられたのでしょうか?
ビジュアルは…描きながら考えた感じでしたね。
特にはじめはイメージがなくて、藍はロングヘア―がいいなと思って、
桂は前髪をぱっつんっぽくしたいなと思ったり…。
普段絵を描いてても、はじめに思っていたものと違うものが完成していたりすることが多いので、
描きながら考えてましたね。
――双子以外にも魅力的なキャラがたくさん出てくる今作ですが、
特にお好きなキャラや、思い入れの強いキャラはいますか?
今のところだと順子さんが好きですね。
一番常識人というか、ちゃんとしている感じが動かしやすくて好きです。
あと意外とウブなところも好きです。ギャルだけど中身は清純、みたいな(笑)
――ギャルですか?(笑)
昔のギャルってどんな感じなんだろう?って思いながら考えた部分もありました(笑)
ギャルだけど純粋…のような、ギャップがあるキャラっていいですよね。
――キャラの動きを考えられるときは、どんなふうに考えられますか?
感情移入されたりすることはあるのでしょうか?
感情移入することはあります。
この展開になったらキャラはどう思うんだろうとか、どう動くかな、と思いながら描いていますね。
――辛い目にあっているキャラもいると思うのですが、
そういう人を描いてると辛くなったりされるんでしょうか?
いや、そういうときは視点を移して、辛いことをしている側の気持ちを想像してます。
この人をどういうふうに泣かせようかな、という感じで…(笑)
――なるほど!性癖に刺さるキャラの表情はこうして生まれるのですね…!
あと、作画も素晴らしいのですが、ネームもすごくお上手ですよね。
例えば、1話では「冒頭はVRのような客視点で進んで行く」とネームに入る前にお聞かせいただいていましたが、
いつも各シーンに明確なビジョンをお持ちなのかなと思っていました。
ネームはどんなふうに考えられますか?
ネームはすごく難しいのですが、セリフと場面をあわせながら作っています。
あと1コマを映画のワンシーンのように考えたり、シーンの切り替わりでコマを切り替えたり…。
あと違うアングルから追ってみたりとか、そんなイメージでやっているのですが、
それでうまく描けているかはわからないです(笑)
――いやいやすごくお上手ですよ!
ワンシーンを作るようなイメージで考えられているのですね。
各話で一枚絵(イラスト)のようなコマを作るようにしています。
イラストを長く描いているので、漫画の中にもイラストのようなコマをいれたいと思っていて、
そのコマに向けて漫画を描いている部分もあります。
例えば、さっき桂が死んだ目をするシーンの話がありましたけど、
死んだ目のシーンを描きたいがためにそこに向かって考えていくというか…。
――だから各話、どんどん展開が盛り上がっていくのですね。
たしかに、各話の後半には印象的なイラストのようなコマが来るように思うので、
いつも最後のページは特に期待大で読ませていただいております!
ちなみに作画するときはどのページから描かれますか?
私は最初(1ページ目)から描く派です。
輪郭と髪と服を先に全ページ描いて、最後に一気に目と口を描くようにしています。
顔も一緒に順々に描くと、あとで見直したときに最初と最後で顔が全ページ違う!というふうになっちゃうので、
顔だけは最後の仕上げのときに描きます。
だから一旦、全ページのっぺらぼうのページが出来上がります(笑)
――のっぺらぼうの状態の原稿も拝見したいです…(笑)
ちなみに好きなパーツはあったりされますか?
表情に力入れられているのかな、とお話を聞いていて思ったのですが…
病んだ顔と泣き顔が好きですね(笑)なんというか、
そういう悲しい顔とか感情が高ぶった顔って、普段はあんまり表に出さない顔だと思うのですが、
そういう裏の顔を描くのが好きですね。
――特にお気に入りのシーンはありますか?
あ~…1話3ページの「お客さん食べてみます?」のコマ好きです。
――あっ、あの双子の…! そうすると、今作では最初に一番描きたいものを描かれていたんですね!
あのコマは着色もこだわられていましたね。
構図も、真ん中に印象的なセリフが来ていて素敵です。
まだ描き慣れていない頃で探りながら描いていたのですが、
表情や、もあもあっとした怪しい雰囲気を描くのが楽しかったです。
1話1ページ目のVRっぽいお客さん視点も、ここのコマのことを考えていたら思い浮かびました。
――それでは、最後に読者さんに一言お願いします。
読んでいただいてありがとうございます。
幸せな話じゃないのですが、楽しんでいただけたら幸いでございます!

ミドロ先生、たくさんお話をお聞かせいただいてありがとうございました。
今後も混沌が深まる展開、果実双子の狂気、
そして、“昭和初期の美しくも仄暗い世界観”をご堪能ください!

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